香りサイエンス

アロマの効果を新聞から学ぶ~嗅覚のメカニズム解明でノーベル賞

2014年2月13日

嗅覚のメカニズム解明・・・ノーベル賞

ノーベル賞: 米の2氏に医学生理学賞 スウェーデンのカロリンスカ研究所は4日、04年のノーベル医学生理学賞を、米コロンビア大のリチャード・アクセル教授(58)・ハワードヒューズ医学研究所のホームページから=と米フレッド・ハッチンソンがん研究センターのリンダ・バック博士(57)・ロイター=に授与すると発表した。

 

人間がにおいをかぎ分け、記憶する仕組みを分子レベルで解明した。

 

授賞理由は「におい受容体と嗅覚(きゅうかく)系の機構の発見」。

 

両氏は91年、におい物質を鼻の奥で受け止め脳に伝える受容体が約1000種類あり、個別の遺伝子からつくられていることを突き止めた。

 

人間の全遺伝子(約3万種類)の3%もの遺伝子が、においの感知にかかわっている。

 

においは複数のにおい物質によって生じる。ひとつひとつの受容体は特定のにおい物質にしか反応せず、においごとに反応する受容体の組み合わせが異なる。

 

人間は違いを脳で認識、受容体を上回る種類のにおいをかぎ分けていた。

 

両氏は、この仕組みが味覚やフェロモンによる性行動と共通していることも解明した。(毎日新聞 2004年10月5日)

 

実は、この発表がなされるまで、五感のうち嗅覚だけがどのようなメカニズムで感知されるかが唯一解明されていなかったのです。

 

ずっと仮説のままだったことが、このように解明されたということで、香りを使った様々な検証もよりスムーズに進むことと思われます。

 

いままで神秘のベールに包まれてきたアロマセラピーの効能についても、もっと科学的に検証されていくことでしょう。これからの研究に大きな光になっているのは確かかと思います。

 

香りに関する仕事に携わっているものとして、とても嬉しい報告でした☆彡

-香りサイエンス